「低濃度アトロピン点眼を用いた近視抑制治療について」
近視とは遠くを見るときにピントが合わず見えにくい状態のことです。
子どもの近視は眼球が前後に楕円形に伸びる(眼軸長が伸びる)ことが主な原因です。
一度伸びた眼軸は元には戻りません。眼軸が伸びすぎると高度近視となり、網膜剥離や緑内障、黄斑変性症などの眼疾患に発展する可能性が高くなります。
近年の近視治療の研究において低濃度アトロピン点眼の使用により眼軸長の延長を抑制する効果が報告されています。
それを受け、当院でも保険外診療(自由診療)で治療を行っております。
ただし、この治療はあくまでも眼軸長の延長の抑制を目的としており、全く進行しないわけではありません。
また近視を回復させる治療ではありませんし、治療に反応しないケースもあります。